先週は三重県で戯曲講座をさせていただいたのですが、前日に大阪・京都で芝居を2本観てきました!
出不精(「デブ症」ではない)のイグチにとって、これなかなか画期的なことなのです。
と、前置きはさておき。

土曜日の朝に金沢を出て、まずは大阪へ。

14時から柿食う客「悩殺ハムレット」を観る。
柿食う客は以前三重で観た「ながぐつをはいたねこ」、こないだのカラフル金沢ラウンドの「フランダースの負け犬」に続いて3本目。


それにしてもクオリティが高い。まさにザ・プロフェッショナルって感じですね。

今回は舞台装置は中央にソファーがひとつとシンプルながら、音響と照明でガンガンに盛り上げていて確かにかっこいい。キャスト全員女性というコンセプトやセリフは大胆に変えてもストーリーは変えないという姿勢とか。とにかくシェークスピアをカッコよく、という思いがすべての部分に行き届いてました。

ただ、若干「コンセプトありき」という印象は受けました。キャストも数が多いので力量に凸凹があるように感じました(っていっても非常に高いレベルでの凸凹ですけど)し。いろいろな手練手管で観客を楽しませる力は確かにすごいけれど、金沢でやったように照明もつけっぱなし、音もなし、ひたすら役者のパワーで見せていくというほうにイグチは衝撃をうけました。
まぁそれはそれ。
芝居を仕事にするってこういうことなんだなぁと思ったりしました。


 


そして一路京都へ。

アトリエ劇研にて劇団野の上「臭う女」を感激。

 


すごい。

ほんとうによかったです。



開始早々津軽弁でまくしたてる5人の女。
農家の隅でにんにくの皮をむき、大きさをはかり仕分けする。
その間にしゃべるしゃべる。うわさや悪口、下世話な話がひたすら続く。言葉は津軽弁なので半分くらいしかわからないけれど、なんとなくわかってくるのがすごい。

そして、5人それぞれの抱える問題が会話の端々から垣間見えてくる。役者の力量もさることながら、脚本上で情報を出してくる順序がとても洗練されているように感じました。

そしてラストシーン。

あえて書きませんが、とってもすてきなせりふが用意されていました。うまいなあ。

 

津軽弁や会話の内容などから一見変化球タイプの舞台にも見えますが、実はまさに王道、ど真ん中ストレートな芝居です。

ドリームチョップでもこういう芝居ができるといいなあってホント思いました。

あ、それから5人の女のほかに救急隊員がふたり登場するんですが、そのうちのひとりでストーリーに大きくかかわる女性役を、金沢出身の青海衣央里さんが演じてました。昔、石川の高校演劇部員による合同公演週末くらぶで「アルジャーノンに花束を」をやったとき、井口は演技指導でかかわったんですが、彼女は「指導」なんかすることないなあ、と思った生徒さんでした。何年ぶりだろう、まさか京都で会うとは。

 

土曜日は本当に幸せな感激ツアーになりました。