身もフタもないタイトルですが。


以前、高校の教員をやっていたとき、ボーナスは現金でもらっていました。
ボーナス支給日には理事長が紋付き袴でひとりひとり手渡しでした。

人間、こういう「形」にはなかなか弱いものです。

ついつい「ははぁ」と頭を下げてしまうというか。
まぁ、それは極端ですが、やっぱり「お金」を実感する度合いというのは現金でもらう方が、振り込みよりも遙かに大きかった気がします。

そして教員時代の後半は振り込みだったわけですが、今はというと、再び現金でもらうことが増えています。
月々レギュラーで通ってるところは振り込みですが、他県の講習会や審査など、いわゆるギャランティの性質の仕事に関してはほとんどが現金を渡されるわけです。

で、なんやかやで手元の現金は減っていくわけですが(悲しい・・・)、さすがに目に見えるだけに実感があるんですよね。

そうなると、振り込みや引き落としなど、口座上のやりとりについても敏感になるわけです。あ、今月はガソリン代高いな、とか。


国民年金や健康保険の掛け金にしても、教員時代は事務所任せで、いったいいくら払ってるのかもよく理解してませんでした。そう考えると、仕事やめていろいろ自分でやらなきゃいけなくなったのはいい経験だったなと今にして思います。

恥ずかしい話ですが、結婚するまでずっと実家でぬくぬくと暮らしていた私は、この3年足らずで遅ればせながら成長している気がしています。

みっともないような、でもちょっとうれしいような話。