今日は観光会館に能を見に行ってきました。もちろん奥さん同伴で。
いやー、やっぱり伝統芸能はいいですね。一種独特の世界がそこにあるって感じで。

今日の演目は「通小町(かよいこまち)」。
小野小町と深草少将の恋と執着の物語です。実は話自体は三島由紀夫の「近代能楽集」ではじめて知りました。卒塔婆小町ですね。で、オリジナルは今回が初めてだったわけですが。

うーん。現代劇にくらべると展開が遅いのかなあ。あらすじを予習してから行くからなのか、深草少将が出てくるまでが長いなあと正直感じました。でも、人を愛する苦しさや執着心なんかはよく伝わってきました。そして心の奥底で救い(僧による供養と成仏)を望んでいることも。
現代劇ではやはりいろんな要素を盛り込まないと、1時間なり1時間半がもたない感じがしますが、ここ何回か観ている能はすべて、一点集中というか、「これだけ!」感が強い気がしました。そこが魅力なのかしら。
まだまだ能を観る入り口にもたってないのかもしれないけど、これからまた機会があれば観たいと思います。

あ、そのあと、片町で寿司食いました。万寿貝とバイ貝が特においしかったです。