井口日記!

劇団ドリームチョップ代表のイグチが、演劇のこととか教育のこととか 奥さんのこととか何となくダラダラ書いてみたんですよ、 というスタンスの日記です。

2008年08月

・東さんのこと。

8月29日に、ドラマ工房前ディレクターの東修さんがお亡くなりになりました。

あまりに突然のことで、もちろん悲しいのだけれどなんだか頭がまとまらなくて、実感がわかなくて、呆然とした。
そしてなんだか違和感を持ったまま、昨日のお通夜、今日の葬儀と、お経を聴きながら東さんのことを思いだしていた。



19歳の僕が劇団110SHOWに入団したときに、代表をされていたのが東さんだった。
僕と東さんとは18歳違いだったから、あのころ東さんは37歳だったことになる。気がつけば今の自分もまもなくそういう年齢だ。

東さんは、まるで「劇団のお父さん」のようだった。

細かいことにはこだわらず、若くてナマイキな僕たちに好きなようにさせてくれていた。でも、本当に困っているとき、本当に間違っているときには、必ず一言言ってくれる存在だった。


大道具を作ったりいろんな作業をしたあとには、よくご飯を食べに連れていってもらった。僕も含めて若い子が何人かいたけれど、東さんは絶対に僕らに払わせなかった。「なーん、いいがやいいがや」と笑っていた。

一度、「東さん、僕払いますよ!」と結構しつこく言ったことがある。

今思えば、いつまでも「若い衆」じゃないんだなんて背伸びしていたのかもしれない。そういうところが子どもなんだけど。

そのときに東さんに言われたことが今でも印象に残っている。

「そうやって払ってくれる気持ちがあるんやったら、今度は自分より若い子を連れてってやるこっちゃ。わしらもそうしてもらってきたんやから順番なんや。」


かっこいいなぁ、って思った。



それから年月は流れて今度はドラマ工房のディレクターとして一緒に仕事をするようになった。

正直、意見が違うところもあったし、やっぱりナマイキにも東さんに食ってかかるような失礼なことをしたこともある。それでもやっぱり東さんは誠実に、しかし言うべきことはしっかりと言ってくれた。


僕は「めんどくさい奴」だったと思う。
でも、じっと待ってくれていたんじゃないか。



お経を聴きながら僕にとって東さんは「演劇のお父さん」だったんだなぁと感じた。そしたら、どんどん涙があふれてきた。

さみしくて仕方がない。
悲しくて仕方がない。
不安で仕方がない。

だけど、やっぱり、仕方がない。
子どもはいつか親離れしなきゃいけないのだから。


東さん、さようなら。
心より、本当に心より、ありがとうございました。
ゆっくりと休んでください。





追記(ご遺族、関係者の方々へ):僕なりに精一杯心を込めて文章を書いたつもりですが、万が一失礼な点などございましたら、ぜひお知らせください。心よりお詫び申し上げるとともに、訂正あるいは削除させていただきます。

・ひひひどいことに

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顔をぶつけてしまい、なんとメガネが…。

・平和について

すごいタイトルを付けてしまったショック
でも今日はまじめに書きたいと思います。

言うまでもなく、8月6日は広島に原爆が投下された日です。
亡くなられた多くの方のご冥福と、今後の世界の平和を祈念したいと思います。


子どものころ、学校の先生は8月の登校日になると急に平和主義者になっていた気がした。だから僕は「平和」といわれてもあまりピンと来なかった。
原爆でたくさんの方が亡くなったと聞かされても、「そこにはあなた(先生)もいなかったじゃないか。見てきたように言うなよ」なんて思っていた。


だけど、井上ひさしさんの「父と暮せば」という演劇作品を観て、本当に感動した。戦争というものの悲惨さが具体的に伝わってきた。

人が死ぬことだけが悲しいのではない。
人の心が傷つくことが、それも理由もなく理不尽に傷つけられることが悲しいのではないか。

僕たちはつい、悲しさや怒りを「何万人の人が亡くなった」とか数字だけで理解しようとする。


だけど、それは理解したのであって、ほんとうにわかったわけではない。
もちろん、「本当にわかる」ことなど出来はしないのだろうけど、それでも少しは思いをはせることができる。




僕は学校の先生をやっていたので、教育は大切だ、すばらしいものだと信じています。けれど、このことに関しては芸術の方が力を持つのではないかと考えています。

僕の書く作品は、戦争や平和についてといった内容ではないけれど、いつか自分なりに、自分の視点から、自分の頭で考えた「戦争と平和」を作品にできたらいいなぁと思っています。

・バーテンダー

今日は久々に「バー」に寄ってきました。

どうだろう。かなり久しぶりだったんだけど、入るやいなや「お久しぶり」のかわりに「ジントニックでいいですか?」という言葉が。


うれしいなぁ。


しかも、出てきたジントニックはイグチの好きな
タンカレーでちゃんと作ったちょっとドライめのジントニック。


かっこいいなあ。

「覚えていてくれる」ということがうれしい。
大げさに言うと、まだどこかで誰かとつながっている。


夏の夜に、ドライだけど人情を感じる一杯でした。


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